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2018年1月 9日 (火)

「俵星玄蕃」とセダカの「ポップ」。

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「おお、蕎麦屋かーッ!!」

お正月にテレビで三波春夫先生(面識あるワケ無いのにど~しても《先生》と呼びたくなってしまう人がいる、小林秀雄とか森茉莉とか堀文子とか)の『元禄名槍譜・俵星玄蕃』を初めてフルコーラス聴いて凄過ぎて圧倒された。あの身体がカーッ、となってドキドキしてくる感じ。。。まるでロックンロールじゃないか!と思った。


要は「声」と「リズム」なのだ、この興奮の震源地は。。。浪曲師から出発して「浪曲」と「歌謡」を結び付けてしまった、ということで言えば廣澤寅造よりある意味凄い。伝統文化とあらたな文化を接続させた、声とリズムという原始的/構造的な力で。


浪曲のなかでも歌謡の世界でも「迎合、異端」と言われることを恐れない、ところがまさにロックンロールだと私は思う。三波春夫先生のことを考えているとニール・セダカが浮かんで来て仕方無い。

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非常に知的なソングライターにして、あの押し出しの強い華やかなヴォーカル。ジャズのコード進行をベースに'60年代のポップスにとって決定的な「アルドン転調」のスタイルを作り上げた豊かな学術性は「オールディーズ」の「歌手」、という名に隠れてともすれば見えなくなりそうだ。

そうそう、フィル・スペクターの評伝にも「ニール・セダカの健全で退屈な青春ポップス」みたいな描写があってがっかりしてしまう。アルドン・ミュージック時代の曲はどれもメロディックでリズミック、そして夢見るようにスウィート。後追い世代の私にとっては退屈どころか「ポップ」ってこういうことか!!と目を見張らされるような発見のある曲ばかりだ(この評伝じたいはすごく興味深い本であるが)。


ニール・セダカのどうにもこうにも華のあり過ぎる声と歌唱力は三波春夫先生のそれとダブる。世間に広く流布された「流行歌手」という仮面の向こうの、きわめて上質な知性と音楽性も。

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