『Merry Christmas from BEARFOREST RECORDS(Complete Edition)』出ます。
「Ampexの16チャンネル・レコーダーがなくなって悔しいくやしい、クリスマス・アルバムぜったい再発してヤル!。。。」
ってブログの記事に書いたのはたしか今年の4月でした。有言実行の女(笑)、スズキです。
しかし単なるリイシューとか再発売じゃァ面白くないッてンでゴーカ二枚組、書き下ろしライナーノート、2012年のクリスマスアルバムには付属していなかった歌詞カード、
そしてレコーディング当時の、いまはもうないレコーダーやアナログの卓やピアノと共に収まった写真(これは音楽とともに「場所」の記録として載せました)満載のブックレットは20p。ぜひお楽しみいただけたら幸せです!
「DISC1」は2012年盤クリスマス・アルバムの2017年リマスター、2015年再発売時の「復活!愛のベアフォレスト・アワー」はCDRでしたが、リマスターされて初めてCDに収められました。
そして「DISC2」では1983年の18歳までさかのぼり、当時活動していた女の子バンドのデモテープ、(その5年後にデビューしたのでず~っと空いて)2001年からの「録音やらない期」を過ぎ、アルバム「鈴木祥子」のためのレコーディングを開始した2005年、
2014年の活動まったく休止期、を経て2015年までの記録、メモワール、です。あぁ一気に喋ったら息が上がっちゃった!(トシなので。。。)
この中に収められた曲はほとんど、というか全て一人多重録音、あるいは独りの弾き語りで演奏され歌われています。この時期(2005~2015)の公式な作品は
セルフタイトルの「鈴木祥子」(2006年1月26日発売)、
20周年記念作の「Sweet Serenity」(2008年9月21日発売)、
そして2009年の「超・強気な女」のシングル盤を皮切りにベアフォレスト・レコーズから発表した作品群、アップリンク・レコーズでやらせていただいた「my sweet surrender」「名前を呼んで」の2曲ということになります。
そちらがまごうかたなき「A面」だとすると、これはまさに「B面の私」、「裏・スズキ」、何と呼んでもいいのですが、公式な作品=家の玄関だとすると、家の裏手にはこんな空き地があって路地があって、
こんな色の花が咲いてこんな風が吹いて、こんな風景に出会ったよ、という報告のようなものかもしれません。
「作る」ことは面白い。わけても「録音」はフシギです。こんなふうに10年も過ぎてから「それがどういう意味だったのか」「どうして録りたかったのか/録ったのか」が初めてわかったりする。。。
写真は「真」をうつさない、と高峰秀子さんは書かれていましたが、録音は「音」を「記録」してるようで実は時間を録っている、場所を録っている、もっと言えばその時の「命」を録っている。。。だから私は作ることをやめられないし、まだ録音をやめられそうにないのです。
デビュー30周年の前の年のクリスマス・シーズンにこうして、遅れて届いた手紙みたいにお聴きいただけることをとても、とても幸せに思います。便せん何枚も長~く書いたけど、机の引き出しにしまって出せなかった手紙みたい。
今やっと、あなたのポストに届けます。
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