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2017年2月12日 (日)

谷津干潟自然観察センターに、

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山本拓夫さんの木管六重奏グループ・Haloclineの演奏会を

谷津干潟自然観察センターに聴きにゆく。

木管楽器のアンサンブルに惹きつけられたきっかけは忘れもしない、

モーツァルトの『フリーメイソンのためのレクイエムK.477』と、

『グラン・パルティータK.331』だった。

ひそやかでひめやかで、それでいて心の奥に入り込んでくる深い音色。

弦ともちがう、声ともちがう独特の重層感。

木管楽器=WOODWINDというように、風の音、水の流れ、空気の揺れ、

自然のなかに在る「音」(あるいは「無音」)にいちばん近い気がする。

パウル・クレーが「音楽の構造や秩序を絵画で表現する」ことを目指した、

Haloclineの音を聴いているといつもそのことを想い出す。

「自然の構造と秩序を音で表現した」なら、それはHaloclineの音楽になる。

演奏会が終わってセンターの門を出たら、

恒星みたいな満月が干潟のうえに浮かんでいた。

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谷津商店街で素敵な喫茶店をみつけて、テーブルの真横の

大きなアンティークの本棚を開けてみたら、まさにちょうど目のまえに

アマデさんの評伝(高橋英夫さん著『モーツァルト』)!1時間かけて

完読。シンクロしちゃうんだなァこういう時って。。。

アマデさんの音楽に間違いようもないくらい強くあらわれている

歓喜と絶望の理由がわかった。ほかならぬアマデさん自身が歓喜と絶望のなかで、

命の際で生きていたからだ。

なんだか言葉にならない畏れのようなものを感じながら、

ト短調シンフォニーを口ずさんで京成谷津駅に向かった。

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