最も美(かな)しい曲。
『ピアノ協奏曲第21番K.467』の第二楽章・アンダンテを練習しています。いままで出逢った最も美しい曲。
このF-DurからC-Durに転調するところ、この6小節があったら何も要らない。アマデさんの描いたアルペジオのなかに溶けてしまいたい。波紋がどこまでもどこまでもひろがって、水は空の色を映して虹のような、真珠のような色に染まってゆく。。永遠にここに居たいと思う。
ばら色の雲のうえでモーツァルトと連弾することが出来るなら他に何も望まない。。。と言ったフリードリヒ・グルダさんの気持ちが超・超ワカル。
ブルーノ・ワルターさんも「モーツァルトの音楽がこんなにも自分を浄福で満たしてくれることを、若い頃は全く理解していなかった。。。」
グルダさんも「若い時はバッハとベートーヴェンが最も大事で、モーツァルトは“演奏会に遅れて来た人が席に着くまで演奏する音楽”のように思っていた(←ヒドイ)。年を取れば取るほど自分の間違いに気づいた」。。。皆んな打ち合わせしたかのように同じことを言う。
こんな凄い人たちと並べては厚かまし過ぎるけど、私も49になるまで「モーツァルトはたしかに凄いけど、軽やかでポップ過ぎて、やっぱりバッハ師匠の方が凄い!」と思っていた。
二人を“比べる”ことのあまりの愚かさに気づいていなかったし、その軽やかさや親しみやすさがどんなに深く、どんなに巨きなものから発しているか、にまったく気づいていなかった。
そしてゲエテはこう言ったそうだ、
「はっきり言って了えば、悪魔が人間どもをからかう為に発明した音楽である。」
さすが文豪。。。ワカッテルネ~!!
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