6つのパルティータ。
久保田彰さんにいただいた武久源造さんの『6つのパルティータ』本当に素晴らしい。
バッハ師匠って私、時々じゃないかと思う。良い言い方をすれば音楽のマッド・サイエンティスト。。。って同じ意味じゃないか!
この音階、音列、厳格な対位法の技巧、その美しさが描き出す無限の宇宙。アマデさんの凄さとはまた全然違う、生理と官能の在り方がちがう。バッハ師匠の方がよりだ。
6つのパルティータはバッハのライプツィヒ時代に書かれたものだそう。ライプツィヒの空気、バッハ師匠が音楽監督を勤めた聖トーマス教会の高い屋根、日曜日に聴いたトーマス・カントルの合唱。ライプツィヒから1時間半、電車に揺られてアイゼナッハに行ったこと、英語がまったく通じなくて、笑顔とダンケシェ~ン!で乗り切ったこと。。。旅は旅そのものより反芻がたのしいのだと書いたのは向田邦子だったろうか。いつかもう一度行きたい。
武久源造さんの演奏を聴いてあらためてバッハの音楽の「激しさ」を想った。抑制のなかにある悩ましさ、均整の向こうにある名状し難い狂おしさ。。。
最後のジーグを聴いていると何だかジャズのスウィング感を先取りしているみたい、200年も前に!まるでバッハを弾くキース・ジャレットを聴いているような錯覚に陥ってしまうのだ。
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