スコアを読む=心を読む。
アマデさんの『レクイエムK.626』のスコアをすらっと、いやそれは全然無理、何とか読めるように練習しております。一番容易に読めるのは移調の無い合唱のパートと弦楽器のパート。
本当は縦に一度に読めなきゃァ全然意味がないのだけど(涙)、管楽器を「頭の中で移調し乍ら全体を読む」訓練をしてきてないので仕方無い、ちょっとずつ移調したりメモしたりして結構楽しんでおります。
序曲はラテン語の歌詞が難しい(要・勉強!)ので、言葉がシンプルな『キリエ』のソプラノ&アルトのパートを読んで歌う練習をしているのですが。。。
アルトのパートの難しさを何と言ったらよいのか!ビートルズのコーラスで云うジョージのパートと云うのでしょうか、
☆息継ぎ苦しい、って云うかどこでブレスすれば良いのかわからないくらいワンセンテンスが長い
☆ヘンなパート過ぎて単独で歌うと調性がまったくわからない
☆∴音取れない
の三重苦!ジョンとポールの間に挟まってイヤと言えないジョージのよう。。。しかしこのパートがあると全体が何て美しいのでしょう!
ソプラノを歌いながらアルトをピアノで弾くと、計算されたハーモニーとリズムの見事さにため息が出ます。あっ、アマデさんの場合計算じゃなく意図でもなかった、ことを『モーツァルトの手紙』と『モオツァルト』(小林秀雄)で知って、
たしかにこの異様な自然さは意図や計算なんかしてたら造り出すことの出来ない速さだ、とミョ~に納得してしまいました。
いつか『キリエ』や『ラクリモーサ』を一人多重のコーラスでやってみたいのです。バセット・ホルンやファゴットのパートも声に出して歌えるようになれば、全体をどんなふうにヴォイシングさせているのかがわかる。管楽器のアンサンブルの勉強にもなって一石二鳥!
凄く凄く遠回りの道だけれど、曲の骨組みを理解するには自分の肉体を通すのがいちばん早いと思うのです。あまりに畏れ多いけども、アマデさんの音像の「心に触れる」ことが出来たら超・幸せ。
う~ん、ラクリモーサのファゴットⅡのラインが変で面白い。。。アマデさんは木管楽器を自分の肉体そのもののように捉え、弦楽器は精神でありファンタジーの役割をさせているように思う。。。
そして肉声はその中間、肉体とファンタジーのはざまで言葉を発するもの。。。だけど思考では無いもの。。。そうだ、「感情」そのものなんだ!
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