スペクターの低音。2
スペクターがなんで楽器の音をあんなに重ねたのかわかった。オーケストラなんだ、要するに。
低音のコントラバスと中低音のチェロがオクターブでユニゾンする時のあの感じ。R&Bを継承したロックンロールのサウンドで、オーケストラの広がりとゾクゾク感を体現するってことなんだ、やっとわかった。
リーバー&ストラーがドリフターズの『ゼア・ゴーズ・マイ・ベイビー』で初めて弦を使った、そのクラシカルなアプローチをさらに、低音に特化した独自のやりかたで発展させたと云うべきか。
モーツァルトの40番のチェロとコントラバスの低音が、まるでスペクターの低音みたいなんだもん、そして管楽器を「底に敷く」ようにユニゾンさせること。
スペクターがモーツァルトに喩えられるのがよくわかる。「低音」と「管楽器」のあつかいかたが本当に独特、そして心憎いほど上手い。
どうしてこの音がここにあるのか。全体のなかでどういう役割を果たしているのか。あ!そうか!とわかる時がいちばん楽しい。意図の根底に少しだけ触れた、気がするから。
世間で常識みたいに言われてることでも、「自分の肉体で経験する=体験する」ことが何よりワクワクする。「解る」ってそういうことなんだなと思う。それがまたたのしくてもっともっと知りたい。なんだか恋みたい。あたし、一生これをやってたい。
「音楽」カテゴリの記事
- ベアフォレスト・ソングライティング・ワークショップ、実験的にスタートいたします❣️(2020.02.03)
- 大好きな曲4連発😍これって偶然⁉️(2019.10.09)
- 練習でした♪。(2019.05.11)
- 5/20(月)『It’s Monday,A New Day』!(2019.05.09)
- 追想の「水の冠」。(2019.04.23)
最近のコメント