まだまだお聖さん三昧。
未読だった『不機嫌な恋人』『愛の幻滅』『九時まで待って』読了。
主人公たちのじぶんの恋と恋人への、何と優しい、そして容赦のない幻滅。
恋はする時は本当にしてしまうもの、どんなに気をつけようが無防備だろうが、鎧を着ようが裸だろうが、恋に落ちるときは「堕ちさせられてしまう」、その相手にだか、運命にだか、何だかよくわからないものに。
時を選べない。相手を選べない。選べるくらいならもうちょっとどうにかなる。「落ちて」しまったらもうどう仕様も無い、「選べる」ものなんてなにひとつない。
微に入り細にうがって「恋」の心理を描きながら、じつは田辺聖子は「時」を描いている、その無情を、とどまらない残酷さを、はかなく、だからこそ「いま」ここで輝くものを。
甘くない。。。本当に甘くない、恋も人生も。
だけど人生は甘美だ、喩えようもなく心を甘くあまく蕩かす恋のために。登場人物たちの操るちょっぴりユーモラスな大阪弁のせいかしら?そう信じさせられてしまうところが。。。まさに「お聖さんマジック」。
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 良いこと書いてる!(2019.10.11)
- 7・21・2018./...AND THEN?2,(2018.08.15)
- 7・21・2018./...AND THEN?1,(2018.08.09)
- 「俵星玄蕃」とセダカの「ポップ」。(2018.01.09)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。


前回(?)紹介のあった「言い寄る」最近読んでます。
や~おもしろい、というか女ってコワいというか(笑)
男女のすれ違いと交差点の機微がたおやかな文体で展開するのに引き込まれます。
時々キラリと光る表現に出くわすのも楽しい。
女性向けのイメージですが実は男子にこそ読ませたかったのでは?お聖さん。
「しっかりしてや~」って言ってそう。
投稿: レスリー | 2015年5月28日 (木) 21時43分