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2015年5月 8日 (金)

見たり聞いたり試したり。

本田宗一郎サンやソニーの創設者の井深大さんの言葉って、今読んでも元気がでてくる。個性って、自分のオリジナルって何なのか考えさせられる。(このおふたりが大の親友だったことを最近知って、何だか嬉しくなっちゃった!魔法の本屋さんに『わが友 本田宗一郎』という井深さんの著者があったノダ。)


「--人生は見たり、聞いたり、試したりの三つの知恵でまとまっているが、その中で一番大切なのは試したりであると僕は思う。僕は見たり、聞いたりするが、それ以上に試すことをやっている。その代わりに失敗も多い。ありふれたことだけど、失敗と成功はうらはらになっている。本に書いてあるから大丈夫やれと言って指示するのと、おれがやってみて大丈夫だったからやれるというのとでは、やる方も全然違う。だから僕は、試すことが一番大切だとつくづく思う。」


「この間、専務と一緒に汽車に乗った。そして栄太桜の缶入り飴玉を買った。汽車の中でなめていこうというわけだ。そこで僕が缶を切った。ピースの缶でもそうだか、僕の切り方は独特だから、切ったあとがギザギザになって手にさわることがない。

他愛もない自慢話に聞こえるかも知れないが、僕のやり方をヒロウすると、まず第一にフタについている刃のどっち側を使えばよく切れるかを観察すること。刃は機械でちょこちょことつけたいい加減なものだから、切れない方を使ったんじゃなおまずい。そのつぎに刃をフタの外形いっぱいにくっつけることが大切である。そうやって十分に押さえつけておいて、回す方の手を充分にためてから、同じスピードで一気に回すとよく切れる。それを二度も三度もやるからギザギザになる。


いわれれば、なんだそんなことと思うだろうが、こういった条件をすべて踏んでやっている人は、案外少ないのではないだろうか。楽しみというものはどこにでもある。僕は人がピースの缶を切るのを見ても、僕がやってみたいなぁと思うし、やってみてうまく切れると、とても嬉しい。」


「僕は、うちの社員に、自分の本当にやりたいことを思い切りやってみろ、それで給料がなくなったら、あとはチーンとした生活をしろと言っている。貧乏人と大臣気分が両方味わえるのだから、二人分の人生勉強ができるじゃないかというわけである。だいたいパチンコぐらいやっていたんでは幅が狭くていけない。」


(本田宗一郎『ざっくばらん』より。)

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鈴木祥子」カテゴリの記事

コメント

スティーブ(ジョブス)様

はい、社長としてはやはり偉大な社長に学ばないと。。。(エラソー。)
その本私もゼヒ読んでみたいです!

sada,様

何かわかるような気がします。大変なお仕事に安易に「わかる」などと言ってはいけないのですが、音も本当に似ていると
思ってしまいました。こうしたらこうなる、というマニュアルはなくて、いままでの経験と、その時の身体感覚、先人の知恵を拝借し、
今の技術だったらどうなるかなど。。。本当に勉強だし研究だと思うのです。それがもっと直接的に、生活に関わるところにある農業、
にとても憧れるものがあります。

妻も巳年(1965)様。

そうですよね、文章を推敲するのもそうだな~とか思います。「よく見る」っていうのは、してるようで案外してないんですよネ、
「やる」の方に気を取られちゃう。俳句でも、作るより人の句をよく見る、読むのが大事なんだそうです。それも「自分だったらこ
う言うナ」ってことがわかるためなのでしょうね。

さちこ39歳様。

私も読んだ瞬間ピ~ンと来るというか、何だ、そっか!という、よくスピリチュアルな方が言う「気づき」というか、そんな感じがありました。
諦めたら負けだ!とか言うのはカンタンだけど、なんでそうなのか?ってギモンにスパッと答えてくれたような。
お友達のこと応援してあげてくださいネ。

のら様。

ホントですね、「現代の人は失敗を恐れるあまり、本田さんの言う“試したり”の部分を失いつつあるのが心配だ」って
井深さんも本の中で言っておられました。

おお~こんな本も読んでおられるのですね、、、さすが社長(拍手)
本田氏や井深氏と言えば、(かつての)若い技術者にとっては神様のような存在で
うちにも著書あったはず、と書棚を探してみたらあった。「本田宗一郎の人生哲学~得手に帆あげて」
さっそく読み返してみます。きっかけをありがとうございます!

私は農業関係の仕事をしています。
農業にはこれが正解と言うのがありません。
天候や風土でどんな品種が良く育つか、農薬や肥料の違いで収穫量はどれぐらい違うのか。
年ごとに虫や病気が大量発生したりと自然の恩恵を受けながら日々勉強です。
自分で試す。のはとても大変な事ですが、やった事が無い事は、本当に理解したとは言えないと農業をやってつくづく感じました。
業種は違えど本田さんの本は何度か読み返してこの人は本当にスゴイと思いますし、年を理由に試す事を止めてはいけないんだと思います。

「失敗しても悔いはない」と思える程の、「試す」価値のある仮説(アイデア)を編み出すのが難しいんですよね。
そのカギは、他人がやっていることを良く「見る」ことなのではないか、とも思います。
他人がやっていることを見て、「俺だったらこうやるんだけどな」と思えたらしめたもの。

失敗と成功は裏腹になっている
この言葉、ピーンときました!
今、失敗して落ち込んでいる友達に教えてあげます!諦めたらダメだって!!
しょうこさん、ありがとうございます❤︎

情報過多の現在、試してみることの重要性を仕事でも私生活でも感じています。

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