« コンサートのうちあわせ。 | トップページ | 『我が心の切なる願い』 »

2015年4月25日 (土)

スペクターの低音。

何なのでしょうこの低音は。。。なんでこんな低音を思いつくのか、「ローを上げる」とか「下げる」以前に、身体の真ん中に鉛を打ち込まれるようなこんな暴力的な低音は、オーディオ的音響的な配慮と云うより身体的な必然から生まれた、生まれざるを得なかった切羽詰まったものとしか思えません。



この人の使う弦はエレガントどころか、空間を傷つけて血を流させるように聴こえる時があります。降り注ぐ天国のエコーは文字通りこの世ではない場所に必死で手を伸ばそうとしている、天使になれなかったいたいけな子供の歌声みたいです。


こんな音を作ることでしか救われないんだとしたら、身体的な必然として作らざるを得ない場所に居たんだとしたらそれは不幸いがいの何者でもありません。


しかし不幸と幸福って誰が決めるのでしょう。この世での安定とか、安心なんてこの人は望んでもいなかったでしょう。神様の目から見たら天国のエコーと不穏な低音に彩られたこの人の音楽こそが至福であり、祝福そのものであるでしょう。音楽―楽の音に魂を奪われる時、私達は一瞬神に近くなるのかもしれません。


愛してやまなかったお父さんが死んだ時、この世でのこの人は既に終わっていたんだと思います。だから音楽を作った。あんなにも豊かに躍動する音楽を。


不幸とか幸福を測るのはさかしらなこの世の人間、すべてを裁けるのはもはや、神様のものさしだけでしょう。

« コンサートのうちあわせ。 | トップページ | 『我が心の切なる願い』 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

もも様。

お~、既にわが道を進む片鱗が!吹奏楽器ってわたしの憧れなんですヨ~。せいぜいソプラノ笛とピアニカ(あれは吹奏楽器?!)しか
出来ないのですが。。。タイヘンだけど練習がんばって。応援してます♪!

ジョン様。

なんかポールといろいろ確執があったというのはよく聞きますネ。ジョンともあったけどその後、ヨーコがジョンのギターを贈って和解したとか。。。
『レット・イット・ビー』でのスペクターの仕事はやっぱり凄いと思います!歴史がもうそれを証明しているのにね。

松ちゃま様。

承知いたしました!社長としましては再発に向けて頑張りますので、もうちょとお待ちくださいネ!

ゴルトベルク様。

なんかね、バッハを聴いててもスペクターを聴いてても、届こうとしてるところは同じじゃないかと思えるんです。
それを言葉で言うなら神、ってことになるんでしょうけども、届かないものに届きたいと希うことって、もう全存在を懸けるくらいのことじゃないかなんて。
祈りってそういうことかナ~なんて思うのです。

長友さま。

有り難うございます!もう50ですしアレなのですが(アレって何だ!)できる限り良い音を届けられたらナ~って思ってます。
これからもよろしくお願いいたしますネ。

aco様。

わかります、音楽って自分に足りないパワーを補填、補充してくれたりしますよネ。私も攻撃的な気分じゃないとスペクターの音はキッツイ!時があります。
それくらい心身に影響する”音”って何なのかナ~ということを考えつづけたいのです。

アナログ好き(仕事上がり)様。

そーですそのスペクター。もう聴けば聴くほど凄くて、なんでこんな凄いのか考えるとこういうふうにしか
考えられないのです。エレキで生なかんじ、、、なんとなくわかる!

祥子さんから直々のコメント…お忙しい中ありがとうございます(≧∇≦)
確かにうちの娘…普段物静かでおとなしいのですが、好きなことはゆずらないところがありますΣ(・□・;)
保育園年少の頃から週一でピアノを習ってるのですが、四月から中学生になり吹奏楽部に入部したので夜遅くまで練習、勉強で無理じゃない?と言ったら「大変だけどピアノ辞めたくない‼」とのこと。
祥子さんのようにギターやドラムなんかも演奏出来るかっこいい女性になってくれたらなぁ♪( ´▽`)

例の事件のあと。アルバム「Let it be」からフィル・スペクターの仕事が「消去」されたじゃないですか?
あれは許せなかったなぁ。
関係者いろいろ思うところはあるんでしょうけど、死者に鞭打つような(死んでねーよ)
彼の仕事まで裁く権利は誰にもないはず。。。

鈴木祥子様、現在のレーベルで発売されて現在入手困難なCDの再発も是非、お願い致します。
毎日、ブログ更新がないか? 楽しみにしております。

音楽と神の関係はあると思います。音楽の始まりは祈りだと思うし、神と繋がる手段として伝わってきたと思います。
目に見えない音楽がこんなにも長い間人類に影響を与えているのは、無関係だとは思えないですね。
僕も一時期フィルスペクターのクリスマスアルバムばかり聴いてましたが、祥子さんの様なことはとても思いつかなかったです。さすが感性が凄いと改めて思いました。これを機にもう一度聴いてみようと思います。

祥子さんが情報発信再開されているのを今日知りました。
すごくれしいです。
可能な範囲でライブもお願いします!

黒人の社会派ラップ、ギャングスタラップ、あの緊張のある恐ろしさも感じる訴えや叫びの歌詞、ドスのきいた声、挑発した威圧的音楽が快感でもありました。黒人の方々と私とでは、まるで社会的背景の規模が違いすぎますが、多分私は強さが欲しかったのかなと…。でもここ数年また弱さが勝り、これは神様の裁きを受けた結果かなと、このブログを読み感じたりもしました。この世の生存者なら、何かしらを何かから「学び」たいです。現在までの自分はツイてないけどツイている、と曖昧な感じです。祥子さんに諭された気がします。ありがとうございます。

今日のお話はフィルスペクターのことでしょうか?一瞬ベースのメーカーのスペクターかと思いましたが、かなりのミュージシャンに相当な影響を与えたフィルスペクターですよね。
ロックな祥子さんも好きですが、中でも自分の好きな曲は70年代のウエストコーストを彷彿とさせるエレキだけどナマな感じです。

幸か不幸か…ほんと解らないもんですよね。自分はとりあえず「幸せなヤツ」ですが。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: スペクターの低音。:

« コンサートのうちあわせ。 | トップページ | 『我が心の切なる願い』 »

最近のトラックバック

2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ