魔法の本屋さん。
駅前のある古本屋さんを私はそう呼んでいます。
先日書いた俳人・杉田久女を何故知ったかと言いますと、それは田辺聖子センセイの評伝『花衣ぬぐやまつわる・・・わが愛の杉田久女』を読んだからなのですが、その本を何故知ったかと云うと、魔法の本屋さんに田辺先生の書かれた吉屋信子の評伝『ゆめはるか吉屋信子』の上下2巻セットがあったからなのです。
この中に書かれていた久女のエピソードがものすごく気になって、久女ってどんな人?と思ったのがきっかけで俳句に惹かれ、図々しくも句会に参加するようになりました。B型はそういうところ厚かまし。。いや、スキになったら前進あるのみ、なのです。
別の時には朝起きてふとあ、『ボヴァリー夫人』が読みたいな、エンマ・ボヴァリーってホントに馬鹿だよなァ、でもあの馬鹿さって女なら笑えないんだよナ、でも今手元にないナ~なんて思いながら買い物帰りに魔法の本屋さんに行ったら、私の生まれた1965年版の岩波世界名作全集が!
フローベールの『ボヴァリー夫人』とモーパッサンの『女の一生』が収録されて何と¥300でした。ほんの3日前に行ったときにはそんなもの影もカタチも無かったのですヨ!
別の時にはチェンバロのアンサンブルについて考えていて、ふっと思い立って魔法の本屋さんに行ったら、バッハのカセットテープが一本¥200で売っているではないですか!
中身をろくろく確かめもせず小躍りしてあるだけ購入し、うちに帰って聴いてみましたらそのうちの一本は大好きなオルガン奏者マリー・クレール・アランの『トッカータとフーガ』、そしてこれまた大好きなBWV.578。。。
そしてB面はチェンバロ!の『半音階的幻想曲』。フランスのチェンバロ奏者クリスチャン・ラクロアの重厚にして華麗な名演で、
あの本屋さんは私の考えてることがなんでわかるの?魔法?と心から感じたことでした。
偶然は必然だと云うけれど、それって本当かもしれません。
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とどまつ様。
あはは!てを~あわせてみつめるだけ~でエ♪と振りつきで歌っちゃいました。なにもない時はホントになにもないんですが、
うわ~!って言うくらい当たっちゃうときがあるのです。。。引き寄せの法則ってやつなんでしょうか?
aco様。
本当ですか?うれしいナ~。ひょっとしてそれは『求めない』という本でしょうか。違ったらゴメンナサイ!
ジョン(ロード)様。
わかります、わかります。おっ?!と思うと入らずにいられない、波長があうと入りびたらズにいられない。。。自伝って「やられ」ますよネ。
この言葉、あの言葉がまるで今の自分のためのメッセージなんじゃないかと。。。吉祥寺、最近行ってないナ~。また行きたいです!
投稿: | 2015年5月 7日 (木) 20時13分
古本屋さんって、カオというか、ニオイというか、「ここにお宝あるよ!」オーラを放ってる(本好きにだけわかる)
お店ってあると思いませんか?きっと祥子さんもそれに惹かれたんじゃないかと。
私の場合吉祥寺にそういう所があって、一番の掘り出し物は「イアン・ギラン自伝」。離れられないね~
このあいだは尊敬する写真家の秋山庄太郎氏の自伝を読んで、密かに弟子入り志願中です。
投稿: ジョン(ロード) | 2015年4月26日 (日) 01時55分
本当に魔法の様ですね。科学では証明できない出来事って、本当に不思議です。興奮してしまいますよね。友人が悲嘆した時「葉祥明」さんの絵本に出会い救われたと話され、私にも是非とその絵本をプレゼントしてくれた時、人、物、自然等々…出会えた「ご縁」に感謝したいと強く思いました。ちなみに、絵本のお返しに祥子さんのCDを贈りました。祥子さんも魔法の本屋さんとご縁があるようですね。ライブ、段取りよく進み、素晴らしい表現の場になること、楽しみにしております。
投稿: aco | 2015年4月24日 (金) 22時27分
なんだかピンク・レディの「UFO」みたいですね。でも、「つい覗いてみたくなる古本屋さん」が近くにあるというのは、それだけで日常が豊かになりそうで、いいですね。
投稿: とどまつ | 2015年4月24日 (金) 21時04分